皆様、こんにちは。れ組農園の赤桐です。

オーストラリアじゃ気の利いたお父さんは家を建てれるらしい。日本では、気の利いた農家はビニールハウスを建てられるらしい、というお話です。

が、その前に余談から。

「自分と自分の周囲の人がより一層幸せに豊かになるよう、自分の能力を発揮します!」
というのが北海道の寺坂農園の寺坂さんの決め台詞。というか経営理念ですね。ブログは必ずこの言葉で締めてますし、朝礼の最後の唱和もこの言葉。

成長する企業というのは、理念とか標語とか明確で、作るだけでなく徹底することで、社員のベクトルが同じ方向を向けています。れ組農園もそろそろそういうことが必要だなと考え始めました。親会社のれ組を作った時も共同経営者と理念のすり合わせというのは今から思うとだいぶ時間を使ったように思います。ただ、れ組の共同経営者の寺瀬は、NTTとぷらら時代の同僚で、その後、ふたりともアメリカの会社に転職して、キャリアパスがほぼ同じなんですよね。NTT 辞めてから理解しましたが、物事はゴールを合わせることより、前提を合わせることの方が難しいです。しかし、寺瀬と私は、キャリアパスが同じですから、物事の捉え方に対する前提がほとんどあっているんですね。何がすごいって実は NTT がすごいんだと思います。

さて、本日は、建築中の7号ハウスを紹介します。7号というからには7棟あるのですが、
1号ハウス:育苗用 12.6m
2号ハウス:育苗用 10.8m
3号ハウス:倉庫
となっていて、メロンに使えるのは4号ハウス以降なんですね。今年中に11号ハウスまで作る予定です。これまでほぼ自己資本でなんとかしてますが、8号ハウス以降は融資も受け流予定です。

話を戻して、7号ハウス。まだドアないでしょ?w それと自分らで作るにしてはまっすぐで綺麗・・・なはず。俺、こういうの細かいし。てか細かくやった方が手戻りがなくて結局、綺麗で早いんです。

中はこんな感じ。

分かりますかね?ハウスの中にもう一個ハウスがあるんです。2重被膜にしないと、5月くらいまでは夜の温度を確保できません。(裾に雑草があるのは見なかったことで。今日、今、草取りしてるのでもう綺麗になったはず。)

当たり前ですが、手作業で組み立てます。

もうすっかりノウハウ出来上がってしまって、我ながら「ようやるわ」と思いますが・・・。自分でハウス建てる農家は全体の何%くらいなんでしょ?当初
他の農家「え?自分で建てるの?」
れ組農園「え?自分で建てないんですか?」
というやりとりがよく発生してました。でも、農業大学校で教えてくれますからね。やればできるんです。今や経験積みすぎて、建築手順も道具も完全にカスタマイズされてますけど。なんなら農大で教えることも出来ますよ。

ハウスを自分で建てる、というのも、実は「まずは自分でやってみる」という経営理念に繋がります。建ててもらってもお金的には1棟あたり20万円くらいの差分しなかいわけで耐用年数で考えると建ててもらっても差額は誤差。それでもやってみないと分からないことがたくさんあります。これからは外注も併用しますが、秋に年1棟は自分たちで建てようかな・・・。

オーストラリアのお父さんの話、ネタくらいにしか関係なかったですね。ま、もっとも私、やればたぶん家も建てられますが。少なくても小屋くらいなら全然いけますな。

最後に、筑波大生のみなさん、れ組農園にアルバイトに来ると、ビニールハウスを建てる経験が出来ますよ。生物資源学類のみなさん、農学系への就職も想定されると思いますが、れ組農園で働いて見ませんか?

ではでは。