こんにちは、れ組農園の赤桐です。

 スイカは一部を地元野菜の直売所に出しています。ネットでは商品にできない、小さめのものや傷が多いものとかですね。自分たちで並べるのですが、妻の桃子はそこに行くとゆっくり作業して、その間にスイカを売ります。私は、できるだけ滞在時間を短くします。全部準備して行って置くだけが理想。なぜって?コミュニケーション能力無限大の桃子は営業魂全開で、その場で売れるんです。私がいると?だいたい予想つきますよね?お客さんが寄り付きません。いいもんね、俺は栽培にしてやる!

 というわけではございませんが、始まりました!秋メロン。分かりやすいように秋メロンと言ってますが、専門用語では抑制栽培と言います。

 今日は少し栽培の工程を説明しようと思います。

 まず、3週間前に施肥して耕運します。メロンの場合は緩効性の有機肥料が必須なので、寸前にいれると有機物の分解によるガスでガス害が出てしまうのです。全体の7割くらいは緩効性の肥料を使います。畑の話をしているとよく「窒素」という言葉が出てくるかと思います。肥料で投入するのは、アンモニア化合物(NH3なんちゃら)のことなんですね。アンモニア化合物が土中で、有機物に分解(化合?)され、最終的には、硝酸対窒素(NO3-)に変わり、(多くの植物は) ここでようやく吸収することができます。ですので、長く一定に窒素が効くように、分解速度が違う複数の肥料を混合しています。


 その後、畝を立てて、灌水チューブを引きます(写真右)。抑制栽培は白いマルチを使いますので、灌水チューブ設置後、マルチをかけます(写真左)。抑制栽培は収穫は秋ですが、生育は夏なので、暑すぎるんですね。ですので、白マルチで地温を抑えます。

 その次に、棚を組みます。抑制栽培ではメロンを立てて栽培しますので、棚が必要です。棚が組み上がったら、定植します。今回、深底のポットを使ったので、定植、めちゃめちゃ時間かかりましたね。まだ結果を断定するには早いですが、その分活着は安定しているはずです。大規模化に際してはこの効率は課題です。

 定植が終わって少しすると、今度は誘引です。ちょっと見にくいですが、下の写真では白い紐で棚に吊るされていますね。今回、接木してるんですが、れ組農園では接木でメロンを栽培するのが初めてですので、うまくいくか不安です。ただ、こちらのハウス、半年休ませましたが、3連作になるので、今回は連作障害対策で接木をしました。

 作業中の撮影なので、、ちょっとばかり散らかっておりますが、青い紐は今回初挑戦の赤肉メロンです。秋には青肉、赤肉のセットを作りたいと思っております。試験栽培なので、30個限定とかですが。いろいろチャレンジしているので、失敗したらごめんなさい。

 そういうわけでみなさん、秋メロンお楽しみに〜。

 こうやってブログ書いていると思いますが、写真がいまいちですよね〜。大企業が強いのは、社員がかなり細かく専門特化できるからなんでしょうが、自分で事業起こして、スモールスタートしていると、なんでも自分でやるしかないですからね。写真も勉強しないといけないわけで。徐々によいものになっていくはずです。見栄えについては少し時間をください。がんばりまーす。